
本業はリフォーム業。仕事に活用するためクリンネスト1級を受講した。資格取得者が少なくベールに包まれたクリンネスト1級を受講してみて分かったことを解説する。
結論、難易度は高くない。ただ掃除への熱意とクリンネストとして今後どう活躍したいのかを求められる。
クリンネストとは?資格の概要
まずクリンネストについて解説したい。なぜならわたしがその馴染みない資格名に戸惑ったから。クリンネスト?。クリン?ネスト?。クリンネス?ト?。単語の区切りが分からない。これってちゃんとした資格?という疑惑まで。
由来を調べると「クリンネス(cleanness)」と「スペシャリスト(specialist)」を掛け合わせらしい。なるほど。最初はこういう所が気になる。名前の由来を知ることで学習の理解を深めやすい。
クリンネストでは掃除の理論と実践方法が学べる。そのメソッドは、日本で初めて家事代行業を始めた『ミニメイド・サービス(株)』の30年以上にわたる掃除ノウハウをもとにしたもの。だから、正直言って学びが非常に多い。
一般社団法人ハウスキーピング協会とは
このクリンネストを生み出したのが「一般社団法人ハウスキーピング協会」。
以下、一般社団法人ハウスキーピング協会の公式ホームページより。
家事の専門人材の育成を行い、その能力が社会的に活かせる家事代行などの職域を開発し、家事労働の経済的価値が認識され、主婦の仕事が再評価されることで社会に役立つことを願い、特定非営利活動法人ハウスキーピング協会を設立しました。
引用:ハウスキーピング協会HP URL:https://housekeeping.or.jp/about_us/
この協会自体にも馴染みがなかったけど、専門家を本気で育成することを目指した協会で信頼できる。
そしてこの協会が認定している資格がクリンネスト。
クリンネスト1級とは?取得するメリット
前置きが長くなってしまった。本題のクリンネスト1級は「クリンネスト」の上級資格。
1級取得メリットは、「クリンネスト」と名乗れること。これが最大でありこれ以外ない。クリンネスト2級だと名刺や看板に書けない。
ただ勘違いしてはいけないのは、名乗ることだけが目的では1級に受からない。名乗る以上、クリンネストとして責任をもち、人に伝えていく意思があるかを問われる。なぜなら合否の判断の肝は最後の記述試験だから。〇×のテストに合格したからクリンネストになれるわけでない。そして最後に記述試験を求める仕組みは素晴らしいと思う。
クリンネスト1級の合格率と難易度
極論、1級講座を受講すれば誰でも合格できる。〇×テストや記述試験はあるけれど、何度もやり直し可能だから。だから合格率や難易度はあってないようなもの。
ただ恥ずかしながらわたしは〇×テストで1回不合格になっている。でも大丈夫。間違ったところは丁寧に解説がつく。不合格後、すぐに学び直す機会を与えてくれるから再受験で合格できた。
1級講座を受講してみて、1級では合格率や難易度とかの話ではなく、今後クリンネストとして活躍するための知識取得支援とプロになる意思を求められていると感じた。
クリンネスト1級の勉強時間
正直、事前勉強は不要。なぜなら2級講座で学んだことがほどんどであり、2級講座の知識を補う形だから。
ちなみに1級講座は、わたしは数時間で最後の記述試験まで受講できた。オンライン受講だから自分のペースで進められる。最短1日、いや数時間で記述試験まで実際はいける。ただ記述試験の合否判定は1週間以上の時間がかかる。
追記:翌日に【合格通知】メールが届く

なんと記述試験提出の翌日、クリンネスト事務局から合格通知のメールが届いた。
こういう迅速な対応を心掛けてくれている事務局に感謝するとともに、クリンネストへの意気込みを強めに書いてしまった記述試験で合格できたことが嬉しい。
欲を言うなら記述内容のフィードバックがあると嬉しい。今後に期待。
クリンネスト1級講座をオンライン受講だけにしている考え方が素晴らしい
そんな1級講座はオンライン受講しかできない。2級講座は対面があるのに、なぜ1級講座は対面がないのか?むしろ1級のほうが対面にして相手を見ながら開催したほうがいいのでは?オンライン受講のみって手抜き?と感じていた。
ただ甚だ勘違いだった。オンライン受講にしているのは、1年の間なら何度でも視聴可能にするための協会の配慮。1級講座は1日で受講できる。とかそんな話じゃなくて大切なのは受講期間。つまりクリンネストとして活動を始めた後でも動画を見直せる。資格取得後のフォローまで考えてくれる資格、それがクリンネスト。
余談だけど、2級講義も終了後、講師から分からないことがあれば連絡してもらっていいと声をかけてくれた。こうした面倒見のいいのがクリンネスト。
クリンネストの受講方法
クリンネストを取得するためには2つ方法がある。
クリンネスト受講方法
①ハウスキーピング協会の講座
②ユーキャンの通信講座
ハウスキーピング協会で受講した経験からしかお伝えできないけれど、1級受講予定の方や、2級講座を対面受講したい方はハウスキーピング協会がおすすめ。また協会の講座を受講すると1級取得後「クリンネスト実技認定予備講座」を受講できる。この手厚いフォローを受けたい方、1級として仕事に活かしたい方はハウスキーピング協会での受講がおすすめ。
一方、自宅の掃除で活かしたい目的で2級講座のみの受講を考えている方は、ユーキャンもおすすめ。手軽に始められる。
クリンネスト1級取得に必要な費用と申込み方法
気になる資格取得にかかったお金。
ハウスキーピング協会の1級講座の受講料は2つ。
道具ありコースで税込44,000円。
道具なしコースで税込33,000円。
受講料には、テキスト代や認定料が含まれているから妥当かな。
「道具あり」コースを選んで正解

2級の対面講座でいくつか購入できたけれど、まとめて道具を揃えたいわたしは道具ありコースを選んだ。これだけの道具を一から揃える手間と時間を考えると1万円は安い。
申込み手順と注意点
クリンネスト1級は、2級講座終了者のみ受講可能。
受講時間・視聴期間
受講時間は、協会の公式HPでは最短約1~2週間。標準3ヵ月ほどらしい。
わたしは講義内容が面白く、数時間で受講した。
視聴期間は、入金から1年間。これがありがたい。
クリンネスト1級の仕事活用法
まずは名刺に「クリンネスト」と堂々と書いて営業できる。そして、掃除のプロだからハウスクリーニングとして独立できるし、履歴書に記載して転職にも役立つ。
家事代行や個人依頼での需要
近年、高齢化社会を迎える中で、家事代行サービスの需要は一層増えると思われる。次の時代を見据えての資格取得を考えている方にとっては、クリンネストは最適かもしれない。
まとめ クリンネスト1級は取得後の支援も充実しているのでおすすめ
わたしはクリンネストの資格と出会ってから、家の掃除が好きになり、自分だけではなく人に伝えたい。と思ったので1級まで受講した。それだけ人の心を動かすチカラがあるのがクリンネスト。
ハウスキーピングは女性のイメージが強かったけれど、男性でも受講している方はいるし、独立開業できるし、これからの時代さらにハウスクリーニングの需要って増えると思うから、やっぱりおすすめ。