
四季豊かな日本で暮らす中で、濡れた靴の乾燥問題は避けて通れない。だから大手家電メーカーはしのぎを削って靴乾燥機を販売している。
とはいえ大手家電メーカーの靴乾燥機は電気式。ガスで靴を乾かす「乾太くん」のパワフルさは靴乾燥機界では群を抜いている。もはや「靴を乾燥するために購入したい家電」といっても過言ではない。
ということで乾太くんを使った靴の乾燥方法や注意点を体験談を交えて解説する。

こんにちわ。本業の「建築/ガス/掃除/現場監督/自邸建築」の経験と知識から、暮らしに役経つ情報を発信しています。
乾太くんの靴乾燥の方法・やり方
ガス衣類乾燥機の乾太くんを「衣類」だけ使うのは勿体無い。乾太くんは「靴の乾燥」にも使える。というか使ってほしい。
我が家では短時間でカラッと靴を乾かす乾太くんの実力を体験してから1か月で5回使ってる。1週間に1回ペース。下駄箱の中の靴を次から次へと洗って乾太くんで乾かしている。それぐらい乾太くんの靴乾燥はとっても簡単だから、ぜひ試してみてほしい。
①乾太くんに入れる前に脱水

靴乾燥機業界NO1の熱い温風で靴を乾燥させる「乾太くん」。
そんな乾太くんでも濡れた靴をそのまま入れると靴は乾かない。
面倒だけど濡れた靴はまず洗濯機で脱水すること。わたしは脱水効率を高めるため濡れた靴にタオルを巻いてから脱水している。

脱水が完了したら、いよいよ乾太くんの出番。

洗濯機の脱水時間は6分がオススメ。
②乾太くん専用「小物乾燥棚」を準備

残念ながら、乾太くんだけでは靴乾燥できない。乾太くんで靴を乾燥するためにはオプションの小物乾燥棚が必要。
小物乾燥棚を使用しないで乾燥させるのはNG。ドラム内で靴が回転し乾太くんが故障する可能性がある。

小物乾燥棚は2種類ある。乾太くんのサイズによって選ぶ小物乾燥棚が決まる。我が家は「デラックス」なので「DK-63」を購入。
DK-63 | DK-4 | |
商品名 | デラックス | スタンダード |
品番 | RDT-93,RDT-63 | RDT-80,RDT-54S |
価格(税込) | 2,750円 | 1,430円 |

靴乾燥で必須の小物乾燥棚、いつか標準の付属品になることを期待。
小物乾燥棚は、乾太くんのオンラインショップ、またはアマゾンや楽天でも購入できる。
③乾太くんに小物乾燥棚をセット

取付方法は簡単。扉を開けて、手前側にある凹凸部に引っ掛けることで棚の設置は完了。
余談だけどデラックスタイプの凹凸は衣類から出たホコリがたまりがちで、地味に掃除が面倒だったりする。

小物乾燥棚は凹凸にピッタリはまるから取付位置で迷うことはない。またテコの原理で小物乾燥棚は想像以上にグラつくことなく安定する。
④小物乾燥棚の上に靴を並べる

靴紐と中敷きは取り外す。中敷きが取れない靴はそのままでOK。

くつ底を下にして、靴の中まで温風が行きわたるように並べる。

靴の甲のシュータンをひっくり返すと中まで乾きやすいよ。
⑤タイマーコースで40分

布ぐつの乾燥時間は「40分目安」。これより短いと靴は乾かない。

合計40分で靴の中までカラッと乾燥する。靴はあたたかく、中はフワっとして気持ちいい。

乾太くんで靴乾燥するときはタイマーモードで40分設定にしよう。

但しスウェード部分のある靴や中敷きが取れない靴は40分だと湿り気が残る。その時は追加で10分から15分、合計50分から60分あれば大抵の靴は乾く。
ちなみに愛用しているニューバランスの靴はスウェード部分があっても40分で乾く。
乾太くんの靴乾燥の注意点
①乾太くん3kgタイプは靴乾燥できない

残念ながら3kgタイプの乾太くんでは靴の乾燥ができない。なぜなら小物乾燥棚のオプションがないから。
靴乾燥こそ乾太くんの実力を味わえる。もし靴の乾燥にも使いたい方は5kg以上の乾太くんが必要になる。

乾太くんの3kgは値段が安いからという理由だけで選んではいけないよ。
②革靴や長靴は乾太くんで乾燥できない

これは致命的。乾太くんの乾かす温風の温度が高すぎて革靴や長靴に使用できない。
ただビジネス用途の革靴こそ頻繁に濡れるもの。1日履いたら3日間休ませる。というけれど翌日も同じ靴を履きたいのが本音。
革靴モードがほしいと切に思うけれど、天は二物を与えず。仕方ない。

革靴や長靴を乾かしたい方は電気式の靴乾燥の商品がおすすめだよ。
③乾太くんに入れる前に靴の砂を落とす

意外な盲点。乾太くんに入れてカラッと乾くのは靴だけでなく砂も乾く。

ということは、砂汚れがついたままの靴を乾太くんに入れると、ドラム内は砂だらけ。これは致命的な問題。乾太くんは衣類のホコリは取り除くけれど、砂までは取り除けない。
靴乾燥後に、洗濯した服を乾かしたら「服が砂だらけ!」なんてことに。家族内クレームが巻き起こるのが目に見える。
だから乾太くんで靴乾燥させる前に、靴の砂汚れは取り除いてほしい。
乾太くんの靴乾燥のメリット
①靴の乾燥時間が圧倒的に早い

靴の丸洗いから乾燥までわずか1時間。この1時間という時間こそ、乾太くんの靴乾燥の最大のメリットである。タイムイズマネー。靴の乾燥時間だけで言えば40分。これよりも短時間で靴を乾かす靴乾燥機は思いつかない。
②靴の生乾き臭まで防げる

乾太くんは、生乾き臭の原因「モラクセラ菌」を99.9%除去するため、イヤな生乾き臭を防ぐことができる。
これは発売から30年以上にわたりリンナイが乾太くんに費やしてきた商品開発の賜物。「安全」に100℃近い温度で乾燥できることによる恩恵であり、唯一無二の機能。それが靴乾燥でも活きてくる。50℃から70℃で乾かす電気式では実現できない。

だけど汗や皮脂汚れからの靴の臭いを取り除きたいときは、乾太くんに入れる前に洗剤で靴を洗う必要がある。

靴を洗う洗剤は過炭酸ナトリウムの原料を使うと靴の嫌な臭いがスッキリ取れてオススメだよ。
③靴乾燥1回あたりのガス代は安い

ガス代は全国で単価が違うので一概には言えないものの、乾太くんは靴乾燥1回あたり約0.05㎥のガスを消費する。
仮に1㎥700円だとすると、1回あたりのガス代は35円。ここには固定費の基本料金や電気代は加味していないので、単純に靴乾燥1回あたりのガス代である。
それでもコインランドリーで靴乾燥すると10分100円。加えて往復時間を時給換算すれば、ガスの基本料金や電気代を考慮したとしても乾太くんの靴乾燥は圧倒的に安い。
乾太くんの靴乾燥のデメリット

どんな商品にも弱点はある。乾太くんの靴乾燥も例外ではなく致命的と思える弱点がある。それが靴の縮み。
100℃近い温風で乾燥させるため靴は縮む。これは事実。

わたしの体験から言うと、履き込んでヨレヨレになった靴が新品ようにピシっとなる感じの縮み具合。
ただ履いていくと縮んだ靴は伸びてくるので、靴の縮みはそこまで心配ない。

ちなみに靴は縮むけれど足が入らなくなるほどではないよ。
我が家の乾太くんの靴乾燥の活用例
①子供の運動靴

雨でも外遊びを続ける子供。雨なんて関係ない。楽しそうに遊ぶわが子を見ながら親は濡れた靴をどう乾かすか。気が気でたまらない。
そんな時に乾太くんの出番。小さな子供靴なら2人分または3人分を1回で乾かすことができる。これぞ時短家電。
②ランニングシューズ

近年のランニングブーム。健康のために毎日ランニングしている方もいるだろう。
とはいえランニング中に雨が降ることもあれば、雨が降っていてもランニングすることもある。ランニングシューズは通気性が良いだけあって濡れやすい。何足もランニングシューズを持っている方は別だけど、1足しか持っていないわたしは濡れたら明日に備えてその日中に乾かしたい。
そんな時に乾太くん。1時間でランニングシューズを乾かすことができるから、翌日も気持ちよくランニングできる。
③ゴルフシューズ

年に数回のゴルフ。なぜか練習をたくさんしてから臨むゴルフに限って雨。むしろ大雨。
そしてどんな大雨でも中断しないのがゴルフ。途中からゴルフシューズを履いているのか履いてないのか分からないレベルで濡れる。帰宅後に玄関で乾かしてもまず乾かない。
そんな時に乾太くん。乾きにくいゴルフシューズでも1時間あれば乾く。とても助かっている。
【まとめ】雨の多い日本では乾太くんの靴乾燥は必須
洋服は雨の日でも室内に干して除湿器を回せば翌日には乾く。だけど靴はそうはいかない。雨の日でもその日のうちに、もっと言うとわずか40分で乾かせるのは乾太くんのみ。濡れた靴を乾燥させる度に乾太くんの有難みを感じる。